ジャストシステム(東証1部4686)のサービス、スマイルゼミをこどもに与えてみて、約1年、
感じたことなどを書きます。
※あくまでいち家庭の個人的感想です。
※あくまでいち家庭の個人的感想です。
①結局、どうなの?
「家庭による」
「学習環境による」
「本人のモチベーションや性格・学習法などとの相性による」
がすべてではないかというのが我が家の結論です。
他社サービスもいくつかあるので、体験会などを渡り歩いて、本人にあったものを選ぶのが正解だと思います。
例えば、「自宅では甘えてしまうので、先生や人の目があるほうががんばれる」
という子供の場合、塾に通ったほうが学習効果は高いように思います。
我が家では、コストパフォーマンスから見て、引き続き使うという選択肢を実行中。
②いくらかかるの?
我が家の場合、年間トータルで64,740円です。
学年によって金額が違うほかに、
「発展クラス」
「英語プレミアム」
「スマイルゼミ小学 あんしんサポート」
などのサービス加入によって、金額が代わってきます。
1か月、約5千円。
これをコストパフォーマンスが高いとみるか、安いと見るかが、判断基準だと思います。
③我が家で感じたスマイルゼミのメリット・いいところ
★チャット機能がある
「みまもりトーク」という機能が秀逸。
言ってみればLINEみたいなものなのですが、親のスマートフォンにインストールできるので、こどもがひとりで家に居ても、
ちゃんと学習しているかがわかったり、アドバイスをしたり、コミュニケーション手段として使えます。
タブレットらしく、こどもが写真を撮って送信したりもできるので、
こどもにスマートフォンを持たせるのはまだ早い、というご家庭にとっては良い機能です。
例えばきつくしかりすぎてしまったときは、親側がフォローしたり、
その逆にこどもが面と向かっては言いづらいことや謝罪をチャット上でしてきたりします。
★短時間で完結できる
1つずつの「ミッション」に別れているので、5分、10分といった細切れの時間があれば、勉強ができます。
ご家庭によっては、朝起きてから10分、とか、帰宅してからごはんができるまで、などコツコツと勉強できるでしょう。
これは大人になってからもよくあることなんですが、「やる気になるまでが時間がかかる」という性格に人にとっては、向いていると思います。
★ゲーミフィケーション的な要素がもりこまれている
カードを貯めたり、スターを集めたり、ファッションを変えられたり、毎月「プラチナランク」「すごいキミ」の発表があったりと、
楽しみながら学べるようにする仕組みをいろいろ取り入れられています。
★外出先でもできる
スマートフォンからのテザリングでもいいのですが、「お出かけモード」にすると、完全にWIFIが無いオフライン環境でも学習可能。
これは旅行先であったり、祖父母の家であったり、外食を待っている間にやったり、友達の家にもっていくということができて、大変便利。
★書く練習にもなる
文字認識の精度は高いですが、あまりにもヘタクソだと別のひらがなや漢字と認識し、間違いとなるので、筆記も手が抜けない。
★書くだけじゃない
文章の朗読や、英語の発音もちゃんと学習のなかにとりくまれています。
★教科書に沿った内容
実際にこどもが使っている教科書そのままの内容なので、予習、復習にも最適。
ただこれは、後述するデメリットにもつながる特徴。
③我が家で感じたスマイルゼミのデメリット・惜しいところ
★スターが貯まりすぎる。
「勉強をしてスターを貯める → ゲームをするとスターが消費される」
という仕組みなのですが、
よっぽどゲームにハマらない限り、あっというまにスターが999とカンスト(カウンターストップ)してしまいます。
スターが貯まると、こどもは1日あたり、最小限のミッションしかやらなくても良いと感じてしまうでしょう。
これはゲーム的にはバランスが悪いのではないかと。
★どの「ゲーム的要素」に興味を持つかは、こどもによる
ゲーム・漫画などは新しく追加されることがありますが、それでも、こどもが興味をひく仕組みがまったくない場合、
「報酬のためにスマイルゼミ」をがんばる、というサイクル自体が生かされなくなります。
★選択式問題の限界
間違えた問題は、繰り返しチャレンジできます。
これはとてもいいことなのですが、選択式だと、1回目は適当に選択し、いつか正解にたどりつく、というただのクリック作業と化してしまうことがままあります。
ここは「独習」の限界かも。
★苦手なものをやらなくてよい
こどもにまかせっきりにすると、苦手な教科を勉強しなくなります。
例えば我が子の場合、タイムトライアル的な、時間に急かされるミッションが心理的に苦手で、1回やって終わり、ということがあります。
また毎日表示される「ミッション」は、3~4つで、それ以上は自主的に増やすか、親が追加しないかぎり、増えません。
本人にやる気があれば、いくつでも、何回でもチャレンジできる問題集ではあるのですが、本人がやらなくていいと思えばまったくやらないです。
我が家では、「毎日のミッションだけは必ずクリアする」が最低ラインですが、それ以上バリバリと勉強するという姿はみたことがありません。限界。
★2点以上のタップに対応していない
これは機能的な問題。
将棋のような、「2人で対戦」できる問題があって、これはとても面白い仕組みだと思うのですが、
いかんせん、2点以上タップしても反応しないので、片方のこどもが「押しているのに反応しない」とフラストレーションがたまり、ゲームとして不完全。
★教科書そのままの内容であることのデメリット
「今日学校で習ったことを、家で復讐できる」「あらかじめ予習ができる」というのはいいことですが、
こどもによっては、スマイルゼミで習っているばっかりに、学校で集中しない、しなくてもできてしまう、といった弊害が起こり得ます。
つまり、スマイルゼミをやっているがゆえに学校の授業がおろそかになるなら、まったく意味が無いばかりでなく、逆効果。
「学校では優等生」という変な優越感が生まれる危険性があるな、と感じました。
★ゲーム画面のまま夜終わらせると、次の朝から遊べてしまう
困った仕様。
一晩たったらリセットされて、勉強をする状態に戻してください。お願いします。
④それでも続けている我が家の事情
「小さな課題をクリアし、小さな経験を積む」という繰り返しができ、なおかつ「勉強ギライ」になってないといいうだけでも、ましかな、と。
あと、たまにこどもがドはまりするゲームが追加されたりします。 うちはパズル系と動物系が好き。
スマイルゼミ